ベトナムの医療通訳
ベトナムにしばらく住んでいると、大概のサービスの悪さや品質の粗さに慣れてきます。服屋で店員がおしゃべりに夢中になっていようと寝ていようと驚かない。スーパーで買った、調味料の蓋が開けれなくても、同じく買った豆から小さい虫が湧いても驚かない。だけど、この前、ちょっと許せなかったのが病院での通訳。。。
7か月検診のエコーにて
私:「これ以降に、(赤ちゃんの)頭の位置が動くことはまだありますか?」
通訳:医師に聞かずに、「もう大抵ないですね。」
私:なぜ医師に聞かずに答えてるんだ。。。(心の中で思う)
医師:「(赤ちゃんの大きさが)一週間小さいですね」(←ここはベトナム語で聞き取れた)
通訳:無言。。。
そして数日後、その通訳さんより電話があり
通訳:「検査で白血球が出ています。再検査に来てください。」
私:血液検査で白血球が出たのだと思い、驚いて色々ネット検索して、焦っていたが、結局、尿検査で白血球の数値が高かっただけ(比較的よくある事象)だと数日後発覚。
「ベトナムだから仕方ないか。。。」としばらく思っていたのですが、この通訳さんは他の日本人妊婦さんのアテンドをすることもあるし、指摘しないと改善されないかなぁと思い、この通訳さんを派遣している本部に連絡することにしました。
すると、日本人上司と思われる方からすぐに丁重な謝罪のメールが来て、少し心が痛かったです。
ですが、医療通訳という特に人の命を預かるような通訳では、足したり引いたりしない正確な通訳が大切ではないでしょうか。ここはベトナム。日本のような品質を期待してはいけないことはわかっているけど、医療の現場ではしっかりして欲しい!
少し話はズレますが、こういう通翻訳レベル底上げのためにも、ISO 17100のような国際規格は大切なのかもしれないですね。